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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース7.0
E05165-01
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UNIX Systemsでのroot以外でのインストールの前提条件

「アクセス制御」で説明したように、UNIX Systemsでは、root以外のユーザーとしてTimesTenをインストールできます。この項のすべての内容は、指定のある場合は除き、TimesTenでサポートされているすべてのUNIX Platformsに適用されます。

ただし、TimesTenのインストールの前後では、いくつかのタスクをrootユーザーとして実行する必要がある場合があります。この項では、rootユーザーとして実行する必要があるタスクの概要を説明します。

root以外でのインストールにおけるインストールの前提条件

インストールを続行する前に、「インストールの前提条件」に示した前提条件が満たされていることを確認する必要があります。ご使用のプラットフォームに対して、前提条件に関する手順を実行します。

次の手順は、アクセス制御の使用に関係なく、root以外のユーザーが行うインストールに必要です。また、インストール時にアクセス制御を有効にするすべてのインストールにも必要です。

TimesTenインスタンス管理者グループの作成

TimesTenをインストールする前に、インスタンス管理者グループを作成する必要があります。

  1. rootとしてログインします。
  2. TimesTen管理者グループ用のオペレーティング・システム・グループを作成します。このグループのメンバーのみがTimesTenをインストールできます。
  3. グループ名にはtimestenを使用することをお薦めしますが、任意の名前を使用することも可能です。

  4. TimesTenをインストールおよび管理するユーザー(複数可)をTimesTen管理者グループに追加します。

HP-UX Systemsでroot以外のユーザーとしてインストールする場合、TimesTenのMemoryLock機能を使用するときは、TimesTenデーモンを実行しているオペレーティング・システム・ユーザーは、MLOCK権限が付与されているオペレーティング・システム・グループに属している必要があります。

たとえば、ユーザーがtimestenというグループのメンバーである場合、rootとして次のコマンドを実行すると、timestenグループにMLOCK権限が付与されます。

# setprivgrp timesten MLOCK

グループの権限を確認する場合は、getprivgrpコマンドを使用できます。

$ getprivgrp timesten

timesten: MLOCK 

注意: LinuxおよびTru64 Systemsでは、MemoryLock属性を使用するために、root権限が必要です。Solaris SystemsでMemoryLock=1または2を使用するには、ユーザーはrootとして指定されている必要があります。Solaris Systemsでは、TimesTenのroot以外のインスタンスのデータ・ストアは、この属性を3および4に設定して使用できます。

TimesTenレジストリの作成

  1. ディレクトリ/etc/TimesTenがない場合は作成します。
  2. # mkdir /etc/TimesTen

    このディレクトリのファイルに必要なディスク領域は、2KB未満です。

  3. このディレクトリに、所有権および権限を割り当てます。
  4. たとえば、timestenというTimesTen管理者グループの場合は、次のようにします。

    # chmod 775 /etc/TimesTen

    # chgrp timesten /etc/TimesTen 
     

    TimesTenリリース5.1からアップグレードする場合は、TimesTen 7.0をインストールするマシンごとに、既存の/etc/TimesTenディレクトリの既存のグループの所有権および権限を変更する必要があります。この場合、TimesTen管理者グループのメンバー用に、instance_infoファイルに書込み権限を割り当てる必要があります。次に例を示します。

    # chgrp -R timesten /etc/TimesTen

    # chmod 664 /etc/TimesTen/*
  5. これで、TimesTenをインストールできるようになりました。特定のプラットフォームでのTimesTenのインストールについては、この章の該当する項を参照してください。インストーラは、/etc/TimesTenの存在および権限を検証します。存在しない場合や正しくない場合は、失敗します。

インストール後の要件

root以外のインストールの場合、TimesTenデーモン起動スクリプトを適切なシステムの場所にインストールするには、rootユーザーはinstall_dir/binディレクトリにあるsetuprootスクリプトを実行する必要があります。

# setuproot -install

この手順は、マシンを再起動するたびにTimesTenインスタンスを起動する場合にのみ必要です。


注意: これらのスクリプトをシステム・ディレクトリにインストールする場合は、TimesTenインスタンスを削除するときに、# setuproot -uninstallを使用して、手動でこのディレクトリを削除する必要があります。

syslogメッセージの構成

root以外でのインストールの場合、デーモンのシステム・メッセージ・ログのデフォルトの場所は、インストール・ディレクトリ内のファイルになります。rootでのインストールの場合、デフォルトの場所は、syslogメカニズムです。詳細は、「UNIX Systemsの情報メッセージ」を参照してください。